人手不足で倒産てほんまかー? で思い出したバブル時の話

 

こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。

最近求人が増えてきたような気がするのですが、正社員またはフルタイムでがんばれ系のお仕事がほとんどで。

私のように「扶養範囲内でしかも日数も時間も少なくそんなに働きたくないあんまし働き者ではないパートのおばちゃん」にとって都合の良いお仕事はほとんど増えていません(そりゃそーだ)。

むしろ、今までパートで回して経費削ろうとしていたところが、そこを正社員かそこまではいかなくとも待遇の良い契約社員に換えてがつがつがんばれという風向きに変わったような気がします。何となく。

では、そろそろ本題に入りまして。

企業が倒産する理由にはいろいろありますけども。

なんと近頃は「人手不足」が原因の倒産が増えているらしいのです。

今って、そんなに景気良かったっけ?!

詳細については「株式会社 帝国データバンク」の以下の記事をご覧ください。

「人手不足倒産」の動向調査(2017年度)

記事によりますと、人手不足倒産が5年間で2.5倍増となっているそうです。

中でも「道路貨物運送」は直近で前年度比2倍に急増しているのだとか。

そう言えば昔、バブル崩壊前の非常に景気が良かった時に、人手不足で中小企業がたくさん倒産してしまったのが問題となったことがありました。

しかしあの時は本当に景気が良くて、日本全体が絶好調な状態でした。

今って当時に比べると全然そんなことない感じがするのですが、これって何ででしょうか?

そこで考えてみたのですが、今現在の人手不足の業界って当時と比べるとかなり偏っているような気がします。

今現在人手不足と言われているのは、アプリ開発者などの所謂IT系の人材と、今回の記事の例に挙がったような運送業など(こう言っては何ですが)身体的に大変でやりたがる人が少ないお仕事に限られていると思います。

昔の人材不足倒産の時は、今と比べてもっと幅広い業種で起こっていたと思うのです。

そしてもう一つ言えば、あの当時はかなり給料を引き上げたにもかかわらずどうしても人が確保できなかったという話だったのですが、現在は当時ほどまでには給料を引き上げることができないという事情もあるのではないかと思うのです。

つまり、この最近の人手不足とは

  • 「この値段で」してもらう仕事と人は足りていない

という話ではないかと。

人手不足解消のために給料を大幅に引き上げて価格に転嫁し、その仕事の単価が上がってしまうと「じゃあ要らない」となってしまう、だからそんなに給料を上げて募集することはできないという状況なのではないでしょうか。

(特に飲食店で顕著です。安くて美味しいのが評判のお店が値上げすると、高いなら美味しくても当たり前になってお客さんが激減してしまうので、値上げするのは難しいですし、それ故に求人しても払える給料には限界がありますよね)

以前のバブル崩壊前の時と違うのは、この時はありとあらゆる物やサービスがほぼほぼ右肩上がりだったのです。

だから給料が上がるとなっても、以前から上がっていたその延長上の話であって、消費者にはあまり抵抗がなかったというのもあるかもしれません。

今回はバブル崩壊の後にリーマンショックもあって、かなりいろんな物やサービスの値段が下がっていることを消費者は経験していますから。

「あの時あんな値段だったのに、いくら事情があるとはいえ高過ぎる」

と思われてしまって値上げに納得してくれない、という理由も考えられるのではないかと思いました。

この記事を書きながら過去を振り返って思うのは、お金はすべての基準になるものではない、ということです。

ですが、私もそうだし恐らくほとんどの人がそうだと思うのですが、どうしてもお金を基準として考えがちです。

何故なら基準として考えるのに非常に便利だからです。お金は。

売買の目安となる「値段」が、ありとあらゆる物やサービスには付いていますからね。

たまーに高級なお寿司屋さんでネタが「時価」になっている場合とか、例外的に値段が付いていないこともありますけど。

そう言う理由で、確かに便利は便利なものなのですが。

あくまでも「目安の一つ」だと考えて、肝に銘じていた方が良いと思います。

でないと大事な場面で判断を誤ってしまう、ということもあるかもしれません。

まー、しがないパートのおばちゃんの私にはないかもしらんけど。

 

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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。

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