こんにちは。本木　ななです。
私とろくがお世話になっております。

ここしばらく、日馬富士関の暴行問題でいろいろ言われていますけど。

タレントの武井壮さんが仰る、詳細はさておき暴行が事実ならば暴行をした方が悪い、という話が最も納得できると私も思います。

角界だから許されるとか、そんなんあり得ないでしょう。

もうそんな時代ではないといい加減悟って欲しいと思います。

そこで私が思い出したのは、1990年の話。

その当時内閣官房長官だった森山眞弓氏が、自ら土俵に上がって内閣総理大臣杯を手渡したいと言ったら拒否されたことがありました。

「土俵には女が上がることはできない、そういう伝統だから」というのがその理由です。

さらに言えば、何で女性が土俵に上がることができないかと言うと「穢れた存在だから」という話でした。

このことを書かれているものはないかと調べてみるとNEWSポストセブンで以下の記事が出てきました。

『伝統か男女平等か　それでも女性が土俵に上がれない理由』

当時の私は、これは男女差別ではないかと憤ったものでした。
というよりも、最も腹が立ったのは「穢れているから」という理由の方でしたけど。

しかしこの記事を読むと、それ以上の話が出てきました。
その箇所を引用させて頂きます。

古くは1978年、「わんぱく相撲東京場所」で、10歳の少女が勝ち進んだにもかかわらず蔵前国技館の土俵に上がれず決勝大会出場を諦めたことがあった。
当時、労働省婦人少年局長だった森山眞弓氏がこれを問題視、日本相撲協会の理事を呼び出したものの結論は変わらなかった。

これは教育問題でもありますよね？
ただ、1978年ならばまだ仕方がないと思えなくもないですけども。

それはさておき、本題に戻ります。

そもそもの昔は、労働は男性のものでした。

田んぼに力と書いて男という字ができました。

古くは、労働とは肉体労働だったのです。

その後に世の中が発展して知的労働も加わり、女性も労働に参加する時代が来ました。

そうなると、能力の低い男性よりも能力の高い女性を管理職にした方が良いという場合も出てきました。

内閣官房長官に森山氏がなったのは、森山氏にその実力があったからです。

そしてこの内閣総理大臣杯とは、どこから来ておるのかと言いますと、国民の税金です。

男女ともに働いたお金からできた税金です。

昔のように、男性だけが働いていた社会ではもはやありません。

というわけで、私が言いたかったのはですね。

「土俵には女を上げることはできない伝統だから、賞を辞退します」

「内閣総理大臣杯には女性が働いて収めた税金も入っています。女の稼いだお金の混じった穢れた杯は受け取れません」

と、辞退をすれば良かったのではないかと思うのです。

ちなみにですが、この「財団法人日本相撲協会」は財団法人への補助金という名目で税金が投入されているという話も聞きます。

さらに興行収入に関しても、宗教法人と同じくらいの莫大な税金優遇があるそうです。

「土俵で穢れた女からは受け取れないが、その女が稼いだ分も含まれているお金と賞は欲しい」とは、あまりにも厚かましいのではないでしょうか？

そんなに伝統伝統言うのならば、その伝統ある「タニマチ」という存在の方々に多額の寄付をしてもらって運営すれば良いでしょうが。補助金を受けとらずに。

財団法人として補助金をもらうとか税制上の優遇があるということは民間団体ではなく公の機関ですよね？

公の機関であれば、国民の幸せに貢献するべきだと思うのですが、違うのですか？

あのですね、まず「穢れている」と言われて嬉しい人はいません。

また、立場が上の者から下の者への暴行が(かわいがりという伝統の名で)許されている公の機関が今も存在するとは不快です。

パワハラやセクハラがこんなに問題視されているのに、未だにそんな状態のままなんて本当にあり得ないでしょう。

我が国の現在の社会上のルールに従うことができず、国民に不快感を与える公の機関て必要なものなのでしょうか？

また、先ほどの1978年の女児の件もそうです。

この女児がどれだけ傷付いたか、そしてこの女児の親御さんはどう思ったのでしょうか。

そしてこれを聞いた相撲が大好きな女児を持つ他の親御さんもまた、同じように不快な思いをしてのではないかと思います。

ただしこれは1978年に起こったことであり、森山長官が土俵に上がれなかったのは1990年の話でした。

昔の話だし、今はもうそんなことはないのだろうなとか思っていたら･･････未だにこんな状態だったのですね。

貴乃花親方がどういう意図で今回の行動に出たのかはわからないのですが、その動機の一つに「日本相撲協会のあり方を問う」というものがあったとすれば、その点については支持したいと思っています。

（個人的には、これは日本相撲協会だけの話ではないと思っています。

そうやって悪い伝統や習慣などを「昔からのものだから」という理由だけで残しまくるから、我が国はアメリカどころか中国にすら負けてんねん！）

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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。