「生き金」「死に金」について。人によっては死に金が生き金に変わることもあります
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
前回の記事を書いている時に「生き金」「死に金」について思い出した話がありましたので、書いておこうと思います。
以前、私がお世話になっていた職場でEさんという方と一緒にお仕事をする機会がありました。
私とEさんは共にその会社の別の部署で働いていたのですが、とある部署があまりにも忙しくなったためにお手伝いとしてその仕事に参加することになったのでした。
Eさんの旦那さんのお仕事は営業で、入社時は契約社員だったのですが成績が良かったので正社員にしてもらったのだとか。
私「旦那さんすごいね。今時、なかなか正社員になれる人っていないでしょう」
E「ありがとう。でもね、正社員になってもあんまり貯金ができなくてねー」
私「もしかして、正社員だけどあんましお給料が変わらないとか?」
E「うーん、確かに給料はほとんど変わらないけど、ボーナスがあるから。それに雇用期間がないのが何よりありがたいし、これがきっかけで結婚したからねー」
Eさんの旦那さんはずっと営業のお仕事をされていて、いろんな人とすぐ仲良くなれる人懐っこい性格らしいです。
ただし昔から金遣いは荒い方で、なかなかお金を貯めることができない人でした。
同時に入社した他の方に比べると正社員になった時期もそうですが、時給が上がるのも一番早かったそうです。
そこで、上がった分だけ貯金して・・・・・・と、毎回思うのですが、思うだけにとどまり結局は全部遣ってしまっていたらしいのです。
正社員の話が決まった時にこの旦那さんは、既に長く付き合っていたEさんにプロポーズしました。
その時のセリフは山口百恵さん『ひと夏の経験』の歌詞だったそうです。
「あなたに男の子の一番大切なものをあげるわ~♪」
と歌いながら自らの財布をEさんに手渡し、結婚して管理して欲しいと土下座したのだとか。
えーと、さすがは凄腕の営業マンですけど・・・・・・プロポーズにまでそれを発揮されるのはちょっと・・・・・・。
ちなみにお若いEさんは、この歌の存在を知らなかったそうです。
で、結婚してEさんが管理するようになってからやっと、少なくともボーナスは貯金できるようにはなったのだとか。
E「でも、毎月のお給料は一銭も貯金できなくてねー。
“もしもボーナスがなくなったら大変なことになるから、何とかしないといけない”とは思っているのだけど。
本人にその危機感が一切なくって、今までのように全部遣ってしまうのよねー」
私「遣うって、やっぱり飲み代?」
E「そうそう。“こういう付き合いを大事にするから俺は正社員になれたんやでー?”とか言われると、それ以上何も言えなくなってしまって」
私「うーん。なら、飲み代以外は?」
E「服とか靴とか小物とか、身の回りの物かなぁー」
私「あー、それも“人と会う仕事だから身だしなみが・・・・・・”とか、言うてるんちゃう?」
E「そうそう。それも言うてるわー。
確かに身だしなみは大切だけど、この前エルメスの革財布を衝動買いしよってなぁー。
財布は今使うてるのがあるっちゅーねん!(怒)
革製の結構良い物で特に傷んでもないから、新しいの買う必要ないのに」
私「あー、でもねー、エルメスの商品の中では良い買い物やったと思うよ?
エルメスって元々は馬具を造っていた会社だから、スカーフやジュエリーとかよりもやっぱ革の物を買う方が値打ちあると思うし。
これからは“Eさんが手綱を握って(旦那さんを)馬車馬のように働かせる”ってことで、今回までは許してあげたら?」
E「本木さん、上手いこと言うね。これ、早速旦那に伝えさせてもらうわ。“営業トークのええネタになる”って喜ぶわー」
実はこの後すぐ、私の部署も忙しくなったということで唐突にお手伝いは終わってしまいました。
Eさんと私は同じ会社で働いてはいたものの建物が違っていたためなかなか会う機会がなく、やがて私の契約期間が終わって二度と会えなくなってしまいました。
心残りは二つ。
一つは“毎月強制的に一定額を積み立てるという方法を試みたことがあるか?”ということです。
ないのなら一回お試しでやってみたらどうでしょうかと。
旦那さんが反対するなら、最初は少額からで。
そしてもう一つは“(エルメスは馬用の鞭も売っているから)今度無駄遣いをしたらエルメスの鞭を買ってゴージャスにしばき回すぞ!”という落ちのパターンもあったなということでした。
旦那さんの営業トークリストの末尾に加えて頂けると嬉しかったのですが、残念です。
というわけで、長くなりましたが結論です。
確かにEさんの旦那さんは貯金は苦手かもしれません。
ですが冒頭にも書きましたが、今は契約社員から正社員になれる人ってなかなかいませんよね。
また上記のやり取りで、Eさんご夫妻には普段から夫婦間の会話が十分にあって、なおかつ旦那さんは買った物についてもいろんな人と話をすることで仕事をやり易くしていることが伺えます。
つまり旦那さんは、買った物をとことんご活用されているらしいということも伝わってきました。
特に今回は、その活用に奥様がナイスなアシストをされました(実際に旦那さんに伝えたかどうかは定かではありませんが)。
苦手な貯金については、妻であるEさんがちゃんとやってくれるから大丈夫でしょう。
力を出す時にはさらなる力を。
明らかな欠点は補おうとする。
いやぁーEさんは理想的な奥様ですし、Eさんご夫妻は理想的なご夫妻ですねぇ。
羨ましいもんです。私とろくも見習わなければ。
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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。
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