年末調整をさらにもうちょい詳しく。保険料を払っている場合について(中編)

 

こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。

2015/11/20の『年末調整をさらにもうちょい詳しく。保険料を払っている場合について(前編)』の続きです。
今回も引き続き、独身で扶養家族が居ないが年内に就職し保険にも入っていた(ので保険料控除を申告したい)場合についてです。

ここでは、具体的な書き方について。赤枠「給与所得者の保険料控除申告書」内で左側の「生命保険」と「地震保険」(赤とオレンジ)の詳細について書いていきますが、その前に。

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(画像は国税庁ホームページ源泉所得税関係のページより頂いたものを使用しています。なお、画像はクリックで大きくなりますが同じ画面内ですので、戻るボタンで戻ってください)

まず前提条件を振り返ります。独身で扶養家族が居ないが年内に就職し保険にも入っていたという場合ですが、詳細は以下です。

  1. 正社員で転職歴ありのサラリーマン「ろく男」42歳。独身で扶養なし
  2. 今の会社には入社後1年未満、その前に国民健康保険や国民年金に入っていた
  3. 生命保険(普通の生命保険と個人年金と介護保険)と地震保険に加入
  4. 個人事業主の経験がない(小規模企業共済等掛金なし)

まず1番と4番より「給与所得者の配偶者特別控除申告書」の青い欄と赤枠「給与所得者の保険料控除申告書」内クリーム色の「その他」欄は記入の必要がありません。

2番より、赤枠「給与所得者の保険料控除申告書」内で右上黄色の欄「社会保険」に、入社前までに今年払った国民健康保険や国民年金を全額記入します。全額控除の対象となりますので、支払ったそのままの金額を素直に書いて頂いて結構です。

そして3番、赤枠「給与所得者の保険料控除申告書」内で左側の赤とオレンジの「生命保険」と「地震保険」について。この計算がちょっと複雑でややこしいです。

(つまり、記入は「赤」「オレンジ」「黄」の欄のみ)

ここからが今回の話になります。
まずは生命保険の「赤」の欄から話をすすめます。

生命保険の欄はこのようになっております。

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一番下の欄は計算式の欄です。隅に合計欄もありますけど。
今回の「ろく男」の場合は「普通(一般)の生命保険と個人年金と介護保険」に加入していることになっています。

※今回は「ろく男」が保険料を支払い、保険金の受取人が「ろく男」又は「ろく男の配偶者なな美」であるとします。記入(申告)することができるのは保険料支払いは「本人」かつ受取人が「本人」または「配偶者とその他の親族」である場合に限られます。

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計算式に注目してみました。
新・旧って、何ですかね。

これは、

=契約締結日が平成24年1月1日以降の保険
=契約締結日が平成23年12月31日以前の保険

というものです。
しかし介護医療保険料は平成24年1月1日以降に発生したものですので、この新・旧の区分欄に記入するところがありません。

さて、実際に計算してみましょう。
ここでは時間短縮のため、この「ろく男」が普通(一般)の生命保険と個人年金と介護保険の新・旧を一つずつ、全部高額の保険に入っていたものとします(介護保険は新が一つのみ)。

具体的な金額は、以下とします。

  • 一般の生命保険・新=90,000円
  • 一般の生命保険・旧=110,000円
  • 介護保険=90,000円
  • 個人年金・新=90,000円
  • 個人年金・旧=110,000円

以上です。上記の計算式の表より

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全部一番下の行に当てはまる状態です。
この場合で記入してみます。計算式に関係ないところは略しました。

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実際には、大小複数の保険に入っていることが多いと思われますがその場合には新・旧それぞれで合計し、最高金額(上限)を超えない範囲内で大きい方を取っていきます。超えた場合は最高金額となります。

一般の生命保険と個人年金と介護保険全部計算し終わったら、紫色の㋑と㋺と㋩の欄に金額が記入できます。

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最後に㋑+㋺+㋩の合計金額と、最高金額(上限)120,000円の金額を比較します。
この場合は合計金額が最高金額を超えていますが、最高でもこの120,000円分までしか控除できませんので、最高金額の120,000円を記入するということになります。

上記、まとめると、

  1. 保険の種類(一般の生命保険と個人年金と介護保険)を分ける
  2. 新・旧を分ける
  3. 一番高額のものを探す(順に並べる)
  4. 最高金額(上限)と比較し記入していく
  5. 合計の最高金額(上限)と比較し記入

ということになります。

補足としては、上記3番で一番高額のものが一つで最高金額(上限)を越えていたら、その一つの契約を書くだけで終了です。金額もその最高金額(上限)になりますし。

一つではその最高金額(上限)を越えていなければ次に高額のものを探して、その一番目と二番目の高額のものを足した金額が最高金額(上限)を超えていれば終了になります。それ以上書いても意味がありませんので。

4番で、最高金額(上限)を超えていなければその中で最大の金額を記入、超えていれば最高金額(上限)を記入することになります。

5番も4番までと同じです。合計金額が最高金額(上限)を超えていれば(最高金額の)120,000円を記入します。

なお、上記で省略したところですが、例えば保険会社等の名称や種類、保険期間などにつきましては、生命保険会社から送付された「生命保険料控除証明書」を見て記入してください。

大手だと検索されてきましたので、リンクさせて頂きました。
この中では、日本生命がわかりやすいと思いました。個人的には。

後編で、「地震保険」(オレンジ色)について書いていきます。
地震保険に入っていて申告書に記入したい方は、もう少しお付き合いください。

 

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