113番元素、新元祖名は「ニホニウム」
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
本日はニュースより。リンク先は時事ドットコムです。画像も頂きました。
『新元素は「ニホニウム」=113番、理研が合成-審査後に周期表記載』
(※2016/12/09、リンク切れにつき解除しました)
記事は昨日のものでしたが。
本日無事に「ニホニウム」に正式に決定し公表されました。おめでとうございました。
さて、元素記号で国名って他にもあるのかなーと思って調べてみましたら。
現在の国名に限って言えば、フランシウム(=フランス)のみでした。
アメリシウム(=アメリカ)もありますが、これは厳密に言えばアメリカ大陸のことらしいです。
ここで、私はキューリー夫人の伝記を思い出しました。
祖国ポーランドの名前を付けた……って、書いてあったはずなのに。
で、調べてみましたら。
ポロニウム発見当時はポーランドはロシアに支配されていて独立国ではありませんでした。
それ故に、元素名には祖国の独立を願う強い気持ちがこめられており、ポーランドのラテン語名「ポロニア」から命名された、とのことでした。
あー、そう言えばそうだったよなー。
一番感動的なところを忘れていました(汗)。
ですがポロニウムも数えるのであれば、ゲルマニウム(=ドイツのラテン語名)とかスカンジウム(=スウェーデンのラテン語名)とか、その辺も入れなければならなくなりますね。
というわけで、あくまでも現在の国名で限った場合は、フランシウムとニホニウムのみになります。
で、これまでの経緯をもうちょっと調べてみました。
何で「ジャポニウム」「ニッポニウム」ではないのか?
1.「ジャポニウム」ではない理由
“森田浩介グループディレクターが、ラテン語由来でなく自国語にこだわったため”らしいです。
産経ニュースの記事『「ニホニウム」有力 日本初の新元素名称案、国際機関が9日公表』より。
2.「ニッポニウム」ではない理由
過去に使用された名前は使えないという命名上の規則があるためです。
実は「ニッポニウム」は発表後に取り消されたことがあります。1908年に43番目の元素として小川正孝博士が「ニッポニウム」を発表していました。
ところが、43番元素は安定に存在しない元素であることが判明し、取り消されてしまいます。
後にこの43番には人類が最初に製造した人工放射性元素、テクネチウムがあてられます。
小川正孝博士が発見したのは、75番のレニウムだったことが後で判明します。
うーん、惜しいですね。
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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。
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