誰がための最善の策
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
昨日の更新は久々にろくの記事だったのですが、これには理由がありまして。
今日の私の記事との関連があるので、先にあの記事を上げたかったのです。
昨日の記事についてろく自身は、加筆しようと思っていたけど忙しくてなかなかそれができず、もうボツにしようかなぁーとすら考えていたものだったとか。
確かにそのニュースからは時間が経ってしまっていますが、私は記事としては良いものだから出した方が良いと思ったのですよね。個人的には。
もちろん自らの経営のためというのが一番の理由でしょうが、回り回ってお客様のためにプライドを捨てて最善の策を考える……私はそんな会社をカッコイイと思います。
そんな会社の一例として、私が挙げたいのはタグ・ホイヤーです。
同社にはカレラという有名な人気モデルがあります。
画像はタグ・ホイヤーWebマガジン様から頂きました。
この時計のムーブメントの源はセイコーです。
どういうことかを平たく言えば、セイコーのムーブメントの設計図を買って、それを元にしてタグ・ホイヤーが単独でこのムーブメントを造りました。
(細かく言えば“セイコーインスツルと6S系ムーブメントの特許を含む知的財産の使用に関する契約を締結し、それを元にタグホイヤーが「キャリバー1887」を開発した”ということです)
日本の時計メーカーてすごいんですよ。
性能は申し分ないんですよ。中の機械は。
けど、お店でいろんな腕時計を見比べるとやっぱり、スイス製の腕時計の方がカッコ良かったりキレイだったりします。
もちろん好みの問題はあると思いますし、もうちょっと年配のスーツ着てお仕事するような偉い人から見たらグランドセイコーは最高……になるのかもしれないですけれども。
ただし、上記のカレラのような“若者向きスポーツ系”ってのは、セイコー製だと何となくカッコ悪いんですよね。どうしても。
やっぱり向き不向きというか、セイコーはスーツ着てお仕事する人の方に向いている時計のような気がします。
その反面。
タグ・ホイヤーの時計はカッコイイけど、時計自体の性能はちょっと……というのがこれまでの評価だったらしいのです。
さらに近年では、ムーブメントを調達してデザインのみがんばる“エタブリスール”よりも、ムーブメントから全部造る“マニュファクチュール”の方がカッコイイ……みたいな流れになってきています。
(理由はそれだけではありません。それまで容易く調達できていたETA社のムーブメントが調達しにくくなったというのもあります)
それ故に今はどこの会社も“自社ムーブメント”を売りにしてきました。
いや、タグ・ホイヤーだってやろうと思ったらできたはずですが、それをしなかった。何故なら中の機械を一から開発している間に他社にどんどん出し抜かれてしまうと考えたからです。
というわけで。
老舗のスイスの会社がセイコーに頭を下げて(言葉は悪いですが)ムーブメントの設計図を調達します。
くどいようですが、私はカッコイイと思っています。このことを。
最終的に誰が得するかと言えば、ユーザーなんですよね。これって。
タグ・ホイヤーの時計はカッコいいけど……性能だけで言えばセイコーのもっと安いモデルにも及ばない……でも、ものすごいカッコイイから欲しいんだけどな……
……て、思っていたユーザー様に朗報なわけです。
っちゅー事で、結論。
中身のないプライドは捨てて最善の策を考える
個人にも会社にも、当てはまるのではないでしょうか。
なかなか難しいですけどね。私自身もできる気がしませんし。
だからこそ、それをやった会社や個人はカッコイイと思います。私は。
夫「なら、あの時の俺もパンちょうだいって言えばカッコ良かったな!」
……。
えーと。
時と場合によりますね。やっぱり。
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