『日本は東京五輪で始まり、東京五輪で終わった』かも?!(もちろん、望んでいません)
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
(※2021/7/21追記。わかりにくいので補足します。
確かに誰がどう見ても小山田氏は酷いし悪いのですが、だからこそ「小山田氏という一人の人間が悪である、だから辞任して良かった」で、片づけてはいけないのではないかということが言いたかったのです。
あと、結果的には辞任されたわけで、ある意味「過去の負の清算の第一歩」とも言えるのかもしれません)
以下のツイートをした後、もうちょっと書いておきたいと思いましたので。
この件だけでなく、今回の五輪は日本の残したらダメな伝統的価値観が露呈された。それは「仕事のできる人に甘すぎる」ということ。既に内需が尽きたからには世界にもっと気を配る必要があるけど、その世界がSDGsだのESGだの、つまり「利潤追求だけじゃダメだ」と言っているのだ。 https://t.co/CeJaN1Wbq9
— 本木 なな (@77motoki77) July 20, 2021
このままでは後世の歴史学者に『日本という国は東京五輪で始まり、東京五輪で終わった』って、言われるで?!
— 本木 なな (@77motoki77) July 20, 2021
書いておきたかったのは、上記「日本のダメな伝統的価値観、仕事のできる人に甘すぎる」についての補足です。
日本はこれまで工業国として、世界に非常に優秀な製品をお手ごろな価格で製造販売し、豊かになってきました。
しかし今は時代の進歩によって、世界的にも生活に必要なものは概ね満たされているという状態になりました。
となりますと、今度は日本の歴史や文化などのコンテンツを利用し、観光などで豊かさを追求せねばなりません。
ですが、観光などのコンテンツ産業は生活に必要なものではないので、この点が従来の工業製品とは異なります。
それ故に、前五輪会長の発言によって旅行好きな外国人女性の日本に対する印象が悪くなって「オリエンタルな国に旅行したい時、以前は日本だったけどこれからは台湾にしよう」と行先を変更された場合、当然ながら我が国には一円も落ちなくなります。
なら、生活に必要なものであった場合はどうなのか?
例えばロシアに住む女性が「真冬でも道中で止まらない自動車が欲しい」と考えて、トヨタの自動車を選ぶとしましょう。
この場合、仮にトヨタの偉い人が女性蔑視的な発言をしたとして、トヨタの車を買うのをやめようとするでしょうか?
(この「トヨタの偉い人」は優秀だから出世しまくった人ですから、今回の「仕事のできる人」に該当します)
トヨタの偉い人の発言は不快に思っても、他社の自動車では命にかかわるとなれば、やはりトヨタの車を買うはずです。
この状態はつまり「より良い製品を製造販売することができれば、女性蔑視の発言は許してもらえる」という状態です。
しかしここには一つの大きな落とし穴があってですね、それは「今はネットというものがある」ということなんですよ。
つまりインターネットで状態の良い中古車を探すという方法もあり、その選択ではやはり新車のトヨタ車は売れません。
日本の内需は既に限界となっています。
となれば、世界の人に何か買ってもらわなければなりません。
その買ってもらえる何かは、これまでに買ってもらえていたものは非常に少なくなっています。
できるだけたくさん世界の人に買ってもらうためには、世界の人の価値観を知り、それに合わせる必要があるのです。
それは「価値観が合わないことが理由で、買ってもらえない」ということを防ぐためです。
もちろん「どう考えても世界の方が人道的に間違っている」ということもあり得ます(例えば昔の植民地政策とか)。
しかし今回露呈した「仕事のできる人に甘すぎる」という日本の価値観はどうでしょうか?
ものがない、もしくは著しく足りない時代は、それで良かったのかもしれませんが。
今はそうではないし、売りたい外国のお客さんはそのような価値観ではありません。
このままいけば、本当に後世の歴史学者に言われるでしょう。
『日本という国は東京五輪で始まり、東京五輪で終わった』
私は日本人の一人として、日本をそんな国にしたくないのです。
(そしてついでに言えば「仕事のできる人に甘すぎる」という価値観で仕事のできる人に特別な甘い待遇をすることは、かえってその人のためにもなりません。それを露呈したのも今回の件でした。ご興味ある方は前回の記事もよろしくお願い致します)
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