確かに耐えることは大切なこと。でも、それだけでは足りないのです
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
前々回の『便利な世の中とは、なんと恐ろしい世の中……だと思いませんか?』の続きです。
何ヶ月か前に、産経新聞のコラムに曽野綾子さんが、
『便利な世の中になったからこそ、耐えることの大切さを教えなければならない』
みたいなことを書いておられたという話を書きました。
そして前回の記事で私は、
耐えることは大切なことだと私も思います。
けど、大切なのはそれだけではありません。
と書きました。
では、耐えること以外に大切なことって何ですかね。
その前に、上記の母親が私だったなら……
……よりも前に、
- この子供=私
- この母=私の母
だったらどうなったか。
それを書いてみたいと思います。
子供の頃の私は母曰く、育てにくい子供であったと。
三歳下の弟は聞き分けの良い子供であったのにと、散々言われながら大きくなりました。
その下にもう一人弟がいますが、年が離れておりこの時は非常に幼かったので、ひとまず置いておいて。
私と弟がこのような場面に遭遇したなら、文句を言い出すのは常に私の方でした。
寒いとか冷たいとか散々。
それをひたすら怒って黙らせる、それが私の母。
そして何も言わずに黙ってひたすら耐える、できた弟。
そのできた弟が最期どうなったかは、また別の機会に書くとして。
そんな感じで“黙って耐えなさい!”で一喝して終わる、それが私の母だったのです。
そして逆に、私がこの母親の立場だったなら。
文句を言う子供(私自身)がどう言って欲しいのかがわかります。
……だって、私自身がそんな子供だったんだからね。
私(=この母親)「あんたね、そうやって寒いとか冷たい言うたらそれ、解消すんの?」
私「しないよね? なら言うだけムダやんか。ムダなことはやめようや」
私「今現在、もう起こってしまったことはどうしようもない。そうやろ?」
私「なら、どうすれば良いと思う?」
ここで子供に問いかけて、まず考えさせます。
そもそも起こってしまった現在はどうしようもない。だから黙って耐えるしかありません。
そして曽野さんの仰る通り、黙って耐えるしかない局面では黙って耐えるしかないのです。
だから、耐える力を養うのは非常に大切なことです。
しかし、ならばそれを回避するためにはどうすれば良いのか、それを考える。
私はそれもまた、大切なことだと私は思います。
今回は耐えるしかない。ならば次回以降はどうか。
これを回避するにはどうすれば良いのか。
何でも良い、その子自身の頭で考えさせるのです。
「お金持ちになって、車で移動する」
「レインコートの素材を改良し、雨風を凌いだ上に温かい機能を持つものを造る」
「もっと当たる天気予報を出す」
本当に何でも良いんですよ。何でも。
大切なのは、
『考える』ということそのもの
ですから。
何も考えずに黙って耐える。
耐えてがんばっていたら、いつか景気が回復して会社も良くなる。
……なんてことはありませんよね。今は。
(それで済むなら、たとえばユニチカの株価は60円になってませんよね)
今、そしてこれから生き残っていく企業や個人は、耐えに耐え忍んだ上に考えに考え抜いて何らかの打開策をとったという人達のみになるのでしょうね。きっと。
曽野さんや母が現役だった時代なら
- 黙って耐える
だけで良かったのかもしれない。でも、今の日本では、その能力だけでは足らないのですよね。明らかに。
しかし私は決して、この『黙って耐える』という能力を蔑ろにしているわけではありません。
その黙って耐えるというものすごい能力をマスターした上で、さらにそのような過酷な状態の最中であっても様々なことを考えることのできるという、ものすごい人物……
……誰もがそんな『ものすごい人物』にならないとやっていけない、そんな恐ろしい世の中になっているのだと、私は言いたいのです。
私、こんな偉そうなこと書いておりますけども。
私共がこの時代を生き抜くことができるかと問われたら、その答えは「否」です。
私やろくごときではどうにもなりません。どうしようもありません。
だからこそ、節約してお金を貯めて投資して、ものすごい時代の荒波が来てもどうにかなるようにあがいているってことなのです(泣)。
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