デフォルトの日本人にならなければ小金持ちにはなれる、その理由
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
日本でも「ギバー、テイカー、マッチャー」という単語は、かなり一般的になっているような気がします。
一応、もうちょっと詳しく書きますと以下です。
- ギバー(人に与える人)
- テイカー(人から奪う人)
- マッチャー(与えられたら与えるお返しをする人)
これらはペンシルベニア大学ウォートン校の教授であるアダム・グラント氏の著書『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』で、有名になりました。
で、この著書でも言われていることですが、一般的には「成功するためには、テイカーを相手にしないギバーになれば良い」という結論であり、そのためには「自分がテイカーにならないでギバーになる」「テイカーを相手にしない」ようにすべきだとされています。
確かに大成功したいのなら、その結論になりますね。
ただ、これって「言うのは簡単ですが、実行するのは非常に難しい」ことなんですよね。
何が難しいって、ギバーになるところからかなり難しいのではないかと思います。
これがマッチャーでOKとなりますと、難易度をかなり下げることができます。
というわけで「もっと簡単な、小さく成功する方法」を皆さんにご紹介したいと思います。
それがタイトルの「デフォルトの日本人にはならない」という方法です。
逆に言えば、デフォルトの日本人のままでいると貧乏人になりやすい、とも言えます。
そのデフォルトの日本人とは、以下に該当する人です。
- テイカーを相手にするギバー
- テイカー
- 能力の低いマッチャー
増加率で言えば、残念ながら「テイカー」が一番多いでしょう。
何でかと言えば、タダで何か貰えるのに慣れてしまったからですね(キャンペーン等で)。
そしてそれは日本だけでなく全世界的な話であり(何故ならネットがインフラ化したから。この辺の話は割愛)、世界中の人はまず「自らがテイカーにならないように気を付ける」必要があります。
そしてテイカーが増えると、同時に「テイカーを相手にするギバー」にならないように気を付ける必要も増していきます。
具体的に言えば「この人はテイカーだと判断したら即、その人に与えるのをやめる」という話になります。
単純にテイカーの数が増えると、テイカーに出会う確率が高くなりますもんね。
ここまでは世界共通の話で、ここから日本人特有の話に入ります。
日本人は昔から「マッチャー」が最も多い状態でした。
そして昔ならその状態でも、そこそこ成功していたんですね。
マッチャーでかつ能力の高くない人とは「従来の常識に囚われがち」であり、具体例を挙げると「(お返しをするのが常識なのに)お返しをしない人に腹を立て、その人にこだわる」という人です。
ここで「マッチャーに能力があるのか?」という話になりますけど、あるんですよこれが。
さらに言えば「マッチャーの能力が高い人は、投資も上手い」はずです。
私は投資でそこそこの成功を収めた時に、自分のマッチャーの能力が上がっていることに気付きました(自分で言うのも何ですが)。
で、そのマッチャーの能力高い人はどういう人なのかと言えば、以下。
- サンクコストを理解している
- 損失を直接、取り返そうとしない
- 損失にこだわらず別の利益に目を向ける
この三つを株や投資信託などの金融商品で当てはめると投資になり、人に当てはめると「マッチャーの能力の高い人」になります。
人に当てはめてみると、以下のようになりました。
- お返しがなくても気にしない(テイカーだとわかって良かった)
- お返しをしない人から直接、取り戻そうとしない
- お返しをしない人にこだわらず、そうでない人を大事にする
金融商品や物とは違って人の場合、簡単に切り捨てるということができません。
例えば「この人はテイカーだとわかったけど、仕事上のお付き合いはどうしても発生する」とか「近所の人で付き合いもあって、引っ越しもできない」などの理由で。
そのような場合は、できるだけ接触しないようにするとか、できるだけその人のことを考える必要がない状態にするとか、そういう「積極的にかかわらないようにする」ぐらいの方法しかありませんので。
それと「お返しを金品に限らず、幅広く考える」ことも必要です。
例えば「贈った相手が部下の場合で、誰もが嫌がるしんどい仕事を快く引き受けてくれた」という場合だと、金品ではなく労働というでお返しをしていますよね。
要は「これは悪いな、何らかの形で返そう」という意思がない(ラッキーとしか思わないので貰う一方)なのがテイカーです。
(ここら辺の話にご興味ある方は『日本が経済成長できないのは……という客側の理由もある』もご覧ください)
2番と3番を金融商品の話で言えば、以下です。
『結果編)株式投資で、現物で買いから始めて長期保有という真っ当な方法で利益を上げる方法は?』
上記リンク先の記事を要約すると「約30銘柄の端株で始めた株式投資の結果は、非常に大きく上昇した会社があったので儲かりました」という話です。
端株ですから全部現物で「最も上昇した会社が約+500%ぐらい、最も下落したのが約-75%ぐらい、ほとんどはプラスマイナス25%以内だった」という結果でした。
この記事で私が言いたいのは「損をしている会社はさっさと切り捨てて、儲かる会社を探した方が良い」「現物の場合、ダメな会社の損失はその投資金額で収まるが、良い会社の出す利益は上限がない」ということです。
投資を始めて間もなくの頃は「損をしている会社を何とかして、損をしていない状態にして取引を終えたい」という気持ちに囚われていました。
そして損切りをしたら「あーこんな会社に投資しなければ良かった。私のバカバカバカ」と、その損失を嘆き悲しんで引き摺ってもいたわけです。
しかしこの結果を知ったことで「損失にこだわることによって、かえって損失が大きくなる」ことがわかったわけです。
で、これを人に当てはめて「だからテイカーのことなんかとっとと忘れて、ギバーまたは能力の高いマッチャーを探す、または既にその状態の人を大事にする方がよっぽど良いですよ」という話になるわけです。
(ここから優秀なギバーを見つけて、自らも優秀なギバーになることができたら、大成功できるというわけです)
今回は具体的な例を挙げましたが、もっと全般的な話を最後に書いておきます。
マッチャーでマッチャーの能力の高くない人とは「従来の常識に囚われがち」だと書きましたが。
私はかつて、今よりもさらに「投資なんか博打だ」と言われていた時代から投資を始め、今まで続けています。
つまり投資を始めた時点で「従来の常識に囚われ」てはいません。
その時点での日本には求人もたくさんあり、お金になる仕事もたくさんありました。
しかし当の本人であるこの私は、労働者としての能力は皆無と言えるほどの無能者であることを知っていました。
だから、優秀な社員のたくさんいる優秀な会社に投資をするしかない、という考えに至ったわけです。
ここまで読んでくださった方に私は言いたいのです。
「世間の常識は、古すぎて間違っているものがある」
「世間の常識は、あなたには間違っているものもある」
世間の常識に染まった、能力の低いマッチャーにならないこと。
そしてそのような能力の低いマッチャーに、影響されないこと。
たったこれだけで、比較的簡単に小金持ち程度にはなれますよ。
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