就職活動をがんばっている皆様とその親御様へ、私からお伝えしたいことがあります
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
私には弟が二人おりましたが、下の弟はこのブログにも登場(?)致しております。
その時の記事が以下のものです。
2017/01/23『サラリーマンで大金持ちになる方法。我が弟に伝授?!』
その弟について少し補足致しますと。
大学を出た弟は、ラッキーなことにすぐに就職することができました。
しかし就職できたのは良いのですが、その会社はあまり業績が良いとは言えませんでした。
せっかく入れて頂いた会社なので一応はがんばってみたものの、業績は回復するどころかさらに悪化していきます。
その間に結婚をして子供が生まれて、支出は増える一方なのに給料はどんどん減っていきます。
さすがにこのままではヤバイと判断した弟は、転職をしました。
それからしばらく経って落ち着いた後、上記リンク先の話が出ました。
今回の話はその弟と私との意見が珍しく一致したので、書き残しておこうと思ったものです。
で、ですね。
私は別に会社の人事や採用のお仕事に携わっていたわけではありません。
だから、あんまり偉そうなことを書ける立場ではありませんが。
大事なことを見落としている方をたまーに見かけます。
何も若い人に限ったことではありません。
というよりも、むしろ私以上の年代の人の方が多いと思います。
若い方の場合は、そのご両親の教えを忠実に聞いている方ではないかと。
私の親の世代の教えはですね。
「どんな仕事でも真面目にコツコツ誠実にがんばっていれば、誰か上の人が見てくれていつかその人が良くしてくれる」
「できるだけ偏差値の高い大学に入って、大きな会社に就職するのが良い(裏を返せば、就職に失敗したら人生終わりだ)」
書いているとキリがないのですが、こんな感じ。
でも、ダメですよこれは。
もはや時代遅れの誤った考え方です。
未だにこういうことを子供さんに教えている親御さんが居たとしたら、すぐにやめて頂きたいです。個人的には。
ちなみに私の母親は教師でしたが、学校でもこのように教えてそれを家庭にも持ち込んでいました。
そして結局どうなったかと言いますと。
先ほど書きました二人の弟のうち、上の弟がですね。
自ら命を絶ちました。
今や若年層の自殺は珍しい話ではありません。
プレジデントオンラインにも「絶望の国 日本は世界一「若者自殺者」を量産している」という記事があります。
そして私は考えました。
この弟は、親や学校の先生の教えを忠実に守った子供でした。
私はと言えば度々、その考えに納得できず反発していました。
自ら命を絶つなら、理屈で言えば私のはずです。
何故なら、親の言うことをあまり良く聞かなかった私の方が、よく聞いていたこの弟よりも人生に行き詰まって困った状態になる可能性が高いはず・・・・・・ですよね?
しかし、実際はそうではなかった。
これは何故か?
一言で言えば、時代の流れがあまりにも速かったということになると思います。
私の親が現役で働いていた時代はいわゆる高度成長期でした。
大きな需要があり、そしてそこには大きな労働需要もありました。
今ある仕事を真面目にするだけで、それは皆のためになるとても良いことでした。
ところが今は成熟経済と呼ばれるところにあります。
もはや需要はそのままの状態では存在しません。労働の需要もこれに含まれます。
ならばどうするかと言えば、新たな需要を生み出しながら成長をしていく、これしかありません。
企業が欲しい人材はどういう人物かと、ズバリ言いますとですね。
- 需要を生み出すことのできる人物
というか、さらにもっとはっきりわかりやすく書きますと。
- 会社に利益をもたらすことのできる人物
ということになります。
その会社に就職しなくとも、一人で企業して何億円も何十億円も何百億円も稼ぐことのできる有能な人物、そういう人にその会社に入って欲しいのです。
そうなると、その会社はお得ですよね?
一人で何億も何十億も稼ぐことができる人物を、せいぜい何百万か高くとも何千万ぐらいで雇うことができるのですから。
「えっ?」
「そんな能力がない?」
「そんな能力がないから、就職しようとしている?」
特に親御さんからこういう意見が出てきそうですけれども。
きついことをあえて書かせて頂きますと、そんな人物は要らないのです。会社に(正社員として)は。
本音を言えば、皆、誰もが得をしたいと思っています。
個人だけではありません。それは企業も同じことなのです。
一人で何億も何十億も稼ぐことができる人物を雇えば、その会社の利益が上がります。
その会社の利益が上がると、その会社の従業員も潤います。
会社の場合は「(得をしたいのは)会社とその従業員の利益のため」という大義名分がある、というところが個人とは違いますね。
では、従来の仕事で美徳とされていたことはどうなのか?
つまり“今ある仕事を真面目でコツコツ処理していく”というのはどうなのかと言いますと。
それらのほとんどは、非正規雇用に置き換わっています。
未だに置き換わっていない一部の正社員はどういうものかと言いますと、特別なスキルや資格のようなものが必要で、誰もがすぐにはできないような仕事だけです。
だからフリーターやワーキングプアやニートと呼ばれる人が増えてくるのは当たり前の話なのです。
本人の努力とか根性とかでどうにかなる問題ではありません。
長くなりましたので、そろそろ結論を書かなければなりませんが。
就職活動をがんばっている方に対して私の言いたかったこととは。
- 就職に失敗することはよくあることだから、自分を責めない
- 面接では自らの長所をただ並べるのではなく、採用したら会社が得をすると思わせるように話す
そして就職活動をがんばっている子供を持つ親御さんには
- ご自身が受けた教育や経験を当てはめない
- 就職に失敗することはよくあることだから、子供さんを追い詰めない
ということです。
そしてもう一つ、将来は就職活動することになる若年のお子さんをお持ちの親御さんにはですね。
大きな会社に就職したら幸せだと教えるのではなく
- どうやったら世のため人のためになる人物になるのか
ということを教えるのが一番だと思います。
世のため人のためになることとはすなわち、世の中や人々が必要としている物やサービスとなります。
それを察知して生み出すことのできる人物が起業家であり、起業家でなくともその能力を保有することができれば、結果として大きな会社に就職できます。
起業家になることもできず、またその能力もない場合は「投資家」になるという方法があります。
その場合、投資に必要なお金は従来の処理の仕事、つまり今は非正規雇用の仕事で稼ぐということになります。
それだって、誰かのためになる立派な仕事です。
正社員ではないから昔ほどお給料がもらえないっていうだけの違いです。
どうか、非正規だからとお子さんを責めないでください。
そして、お子さんがどのような道に進んでも、幸せになれるように応援してあげてください。
会社で人事や採用の仕事に携わったわけではなく、出産子育てすらやっていないというあまり説得力のない私が・・・・・・まぁ、なんと偉そうなことを・・・・・・とは思うのですが。
子供を持つ父である下の弟も同じことを言っていたので、まあ良いかと思って勇気を出して書いてみました。
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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。
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