もったいないおばけをイメージして描いてみました(^.^)

こんにちは。本木　ななです。
私とろくがお世話になっております。

ちょっと日にちは経ってしまいましたが、4月1日は故ワンガリ・マータイさんのお誕生日でした。
2004年、環境分野の活動家およびアフリカ人女性として史上初のノーベル平和賞を受賞した方です(以下、敬称略します)。

故ワンガリ・マータイと言われてもピンと来ない方がほとんどだと思いますが、この方は日本語の『もったいない』『MOTTAINAI』という単語を世界に広めてくださった方でもあります。

『もったいない』という言葉は「もったい(勿体、物体)」と「ない」が合わさってできたもので、元々は仏教用語です。

さらに元々は「不都合である」とか「かたじけない」との意味でありましたが、そこから転じて「有用なものを活かしきれていない」とか「無駄遣いを惜しむ」とか、そういう意味で遣われるようになっています。

地球の環境保護の観点から見るとこれは、まさに仰る通りのお言葉です。
そしてこのことで故ワンガリ・マータイさんより多大なるお褒めのお言葉を頂きました。ありがたいことです。

いや、良い言葉であることは確かですし、この言葉を生んだ国民性も誇るべきものであるとは思っています。どちらかと言えば。

でも、その国民性には負の面もありましてですね。
むしろ昨今はそっちの方が色濃く出ていると、私は思いました。

ものすごーく乱暴な言い方をさせて頂くと、人(=労働者)もその「もったいない」の例外ではないということです。

つまり……

◎お金を払っているのだから、とことんこき遣わなければもったいない

……と、なってしまっているのですね。

もう少し詳細に申し上げると、以下のようになると思います。

1. 消費者がある物を買う
2. それが古くなっても“もったいない”から使い続ける
3. そこで、その消費者に新しいものを買ってもらうために……
4. より良いものをより安く、造らなければならない
5. より良いものをより“安く”造るためには、人件費も当然より“安く”しなければならない

と、こうなると思います。
つまり、

「もったいないからこのまま使い続けようと思っていたけれど、こんなに良い物がこの値段で出たのなら買うわ！」

という商品を出さなければ買ってもらえない、ってことなんですよね。

（何せ、日本人は優秀ですから。そんなに簡単に壊れるようなものなんか造りませんし売りません。だから“壊れたから買わなければならない”っていう機会は滅多にないと思います）

そしてさらにもう一つ付け加えるならば……

◎その消費者の中に労働者も含まれている

……という、当たり前っちゃー当たり前ですが、恐ろしい事実です。

だってねぇー、労働で得られる報酬が減ったら当然ながら、その人の可処分所得は減ります。

「お金がないから新しい物は買わないでおこう」

という理由もここに加わるってことです。

そこを何とかして買ってもらうためにはさらに価格を下げて……価格を下げるためには人件費を下げて……以下略……に、なりますよね。当然ですが。

そして私が、以前の記事で日本人の美徳として挙げた

• 誠実である

というものも、この場合は逆に作用してしまいます。

……がんばってしまうんですよね。誠実に。我々日本人は。

他国であればとっくの昔にデモやストが頻発し、どえらい状態になっていると私は思うのですが。それをがんばってしまっているんですよ今現在も。

「お金をもらっているのだから、がんばって誠実に働かなければ」

と、応えてしまうんですよね。
これが結果的に“もったいないからとことんこき使われている状態”になっています。ものの見事に。

（だから訪日外国人観光客が増えた、っていう良い面もありますけど。良い品良いサービスが割安ですから）

「なら、解決策は？」

てな話になると思うのですが、率直に申し上げて、今の私にはこれっぽっちも思いつきません。
ここまでえらそーなことを書いておいて、申し訳ございません。

ただ、私が思うのは“まずは現状を把握し、冷静に分析することから始めなければならない”ということです。

日本は良い国ですし、日本人は皆良い人だと。
それはもちろん私もそう思っています。

でも、最近は良い面だけが強調され過ぎてはいませんか？
その性質が悪い面として表れている場合も、あるのではないですか？

つまり、私は声を大にして言いたいことは……

『勝って兜の緒を締めよ』

……ということです。

これが本来の日本人のはず、だと思うんですよ私は！！！

夫「お前そんなん言うてるけど、この前こんなこと言うとったやないか！(上記、以前の記事にリンク)」

……た、確かに(汗)。

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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。