再視聴で発見! レイ・ダリオ氏の『30分でわかる経済の仕組み』で
こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。
今回は「日本人が働けど働けどお金持ちになれない理由の一つが、別の角度からわかった」という話です。
私はどうしてもネタを思い付かない時には、超有名なレイ・ダリオ氏の動画『30分でわかる経済の仕組み』を見直して勉強し直すことにしています。
ちなみにここでもおすすめ致しておりまして、以下のページの中に動画を埋め込んでいます。
「【おすすめ動画】レイ・ダリオ氏の『30分でわかる経済の仕組み』」
既にご存じの方も多いと思うのですが、未視聴の方は上記リンク先へどうぞ。
話は中央政府のお仕事などにも及びますが、ここではそれを割愛致しまして。
個人でも当てはまる大事なことを箇条書きにすると、およそ以下のようになるかと思います。
- 「現金」と「クレジット(信用による貸し借り)」が存在
- 「クレジット」により「債務の周期」が発生、短期的と長期的なものがある
- 経済は「生産力の成長」「債務の短期的な周期」「債務の長期的な周期」の三つで動く
以上ですが、裏を返すと「クレジット」がなかった昔(実体経済のみ)の場合は、
- 経済は「生産力の成長」のみで、右肩上がりの直線で動いていく
ということになります。
そしてレイ・ダリオ氏は最も大事なまとめとして
- 所得よりも早く債務を増やさない
- 生産性よりも早く所得を増加させない
- 生産性を向上させる努力を惜しまない
ということを、私たちに呼びかけてくださっています。
となりますと、この動画で最も大事なことは最後のまとめであるこの三つの呼びかけということになると思うのですが。
このことは、国を問わず全世界の国民の皆様にとって当てはまることだと思います。
……が。
私は気付いてしまいました。
日本の国民にとっては、それらと同じぐらい大事なことがもう一つあります。
というよりも私個人的にはですね、むしろ最後のまとめの三つよりも大事なのではないかと疑っています。
それは、前半に挙げた三つの項目の中の三番目の
- 経済は「生産力の成長」「債務の短期的な周期」「債務の長期的な周期」の三つで動く
についての話です。
この部分を動画から抜粋しますと以下のところです。
クレジットの存在しない昔はどうだったかと言いますと、周期による曲線が全部なくなります。
すると、以下のようになります。
私たち日本人は皆、学校で習ったのは曲線のないこういうグラフではなかったでしょうか?
こういう右肩上がりの直線だけで、クレジットの話は一切出て来なかったのではないでしょうか?
だから日本人のほとんどが、経済成長とはこういうものだと認識していないでしょうか?
クレジットがなくなると何で下落して低成長になるのかと言いますと、クレジットによる債務の中に投資が含まれているからです。
この動画では、農家のおじさんが農業機械を買うためにお金を借りる場合を例に挙げていました。
ここでは具体的な数字を挙げて説明してみましょう。
今回のおじさんは農業をされていて、去年までの利益はずっと100万円だったとします。
しかしながら冠婚葬祭等で手元のお金がなくなり、そのままでは何も買えなくなりました。
その一、おじさんが100万円借りてそのお金で農業機械を買いました。
その二、その農業機械でこれまでの人力よりも効率良く働きました
その三、豊作になり、例年より100万円利益が増え200万円でした。
その四、おじさんは借りたお金に利子を付けて110万円返しました。
その五、おじさんには90万円が残り、その後も機械を使って上がった収入を維持しました。
……めでたし、めでたし。
つまり、このおじさんの「クレジット」は単なる消費の前倒しではなくて投資に当たるわけで、それが成功したので90万円増えました(100万円の機械も手元にあるので)。
そして農業機械を買うために借りたお金は返済し、その機械もそのままおじさんの農場にあるために、このままずっと効率良く働くことができるわけです。
この状態はその機械が壊れるまで続きますが、途中でメンテナンスの費用はかかりますし、また農業ですので天候などによっても収入は左右されるでしょうけども。
おじさんは所得が増えた分で隣の畑を買うとか便利な別の機械を買うとか、あるいはもうちょっとお金を貯めて加工して売るための工場を買って人を雇うとか、いろいろな手を打つことができます。
また、その場合に自己資金が足りなければ、また銀行からお金を借りることもできます。
というよりも、もしも銀行からたくさん貸してもらえるのなら、こっちの方が早いですよね。
(というわけで、貸し渋りや貸し剥がしをやっていたどこぞの国の銀行はダメダメですなぁー)
話を元に戻しますと、このおじさんはお金を借りることでお金が増えることになりましたが、これを可能にしたのが「クレジット」でした。
それ故に、この「クレジット」が存在しない昔の時代であったなら、その分成長の直線が低くなってしまうということです。
(またこの低い成長の直線で、ほとんどの我々日本人は考えているし動いているのではないかという恐ろしい点もあります。
それ故に、教育がなかなか現実の社会に追い付けない一因ではないかとも、私は思っています。
つまり現実の社会は我々が思っているよりもさらに、ものすごい勢いで成長と発展をしていて、そしてそれが時を経るごとに加速していくという話になるのです。
単年度ではレイ・ダリオ氏が指摘された債務曲線の上下動で下がることもあるけど、30~50年単位という長期でみればこの話は当てはまると思います)
それともう一つ、先ほど「単なる消費の前倒し」ではない投資に当たる、という書き方を致しましたが。
一見(投資ではない)単なる消費に見えることが、実は投資であったと後でわかる場合もあります。
例としては、以下の過去記事が該当するかと。
『ドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏が語る、見ているようで見ていないってどういうこと?』
詳細は上記リンク先をご覧頂けると嬉しいのですが、要するに「ドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏が今の業態を思い付いたのは旅行先だった」ということが言いたかったのでした。
ここでもちょっとだけ触れますと、その当時主流だった純喫茶の業態が衰えていたのを「何とかせねば」と思っていた鳥羽氏でしたが、なかなか良い考えが出て来なくて困っていました。
そしてたまたま喫茶業界のヨーロッパ視察ツアーでパリを訪れた時に閃いたという話ですけれども、この視察ツアーて要するにその業界の団体旅行ですよね?
もちろん名目上は視察してそれで勉強して……ていう話ですけど、実際に行く人で本気でそう思っている人はどれだけいるでしょうか?
それにこのことは視察旅行に限った話ではありません。
旅行という個人的なレジャーを楽しむために行く機会を「単なる娯楽に終わらせなたくない、何か得るものはないか」と思って行く。
そういう習慣を持てば、そう思わなかった以前よりも遥かに、多くまたは重要なものを得ることができるのではないでしょうか?
長くなりましたが、そろそろ結論です。
日本人にとって最も大事なのは「クレジット(信用による借金)」の話でした。
クレジットによる借金は悪だと決めつけてはいけない、何故ならそこに投資が含まれているからであり、投資ではなく消費の場合でも、後になってから「実はあれは投資だった」となることもあります。
ただしダリオ氏も仰っているように「所得よりも早く債務を増やさない」ことは、必ず守らねばなりませんけども。
……って、ここまで書いといて何なのですが。
これに近い内容を、私は以前に書いていたことを思い出しました。汗。
違うのは上記の鳥羽氏のエピソードぐらいです(その前に書いたものだったので)。
もしもこの内容で、昔の日本人の話などさらなる深掘りをしたい方は、以下の記事もよろしくお願い致します。
『お金のことを学ぶ。お金を増やしたいのなら、お金のことを知る必要があります』
……どのくらいおられるのかなぁー。よろしくお願い致します。
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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。
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