後編)アメリカでは「信用」で借りた履歴のない人にお金を貸してくれません。借りていないって良いことではないの?

 

こんにちは。本木 ななです。
私とろくがお世話になっております。

なななんと、久しぶりに夫のろくの更新が入りました。

前回の『【行く理由】40歳以上の男性が美容院で得られるメリットとは?』です。いや、本当に久しぶりでした(笑)。

そして今回は、前々回『前編)アメリカでは「信用」で借りた履歴のない人にお金を貸してくれません。借りていないって良いことではないの?』の続きです。

今回と前々回の話で、何が言いたいのかと申しますと。

お金を借りたことがないということは、実は全面的に良いこととも言えないのではないでしょうか。

裏を返せば、お金を借りるということは、実はそんなに悪いことではないと私は思います。

それが何故なのか?

私がそのことがわかったのは、レイ・ダリオ氏が作成された動画でした。

(その動画については以前記事に書きました。ご興味のある方はこちらへどうぞ)

ここでは、上記リンク先の動画から画像を頂いて説明します。

経済を動かす三つの主な要素がありまして、それが以下のグラフです。

「1.生産力の成長」

「2.債務の短期的な周期」

「3.債務の長期的な周期」

(もしも仮に現金のみになった場合は、1番の動きのみになります。

その場合はもっと緩やかな右肩上がりになります。

大きな右肩上がりで経済を発展させるためには「信用」の力がどうしても必要となるのです)

これを組み合わせると、こうなります。

「信用」のない社会では、「支出を増加」できる唯一の方法が「所得の増加」になります。

所得を増加するためには、生産性と労働時間を増やす必要があります。

・・・・・・が、これはそう簡単には行かないですよね。

ところで、借金には良い借金と悪い借金があります。

悪い借金とは、単なる需要の先食いである「消費」です。

良い借金とは、所謂「投資」です。

(私の尊敬する大日本ドケチ教教祖の吉本晴彦氏は、悪い借金である先食いの「消費」を「死に金」と呼び、良い借金である「投資」を「生き金」と呼んでいます)

この動画では「投資」の例として、以下の場合を挙げていました。

おじさんが「信用」でお金を借りて農業機械を購入し、その機械で農作業をします。

農具で人の手で作業するよりももっと効率が良いですよね。

それで収穫した農作物を売却するとかなりのお金が手に入り、それでこの農業機械を買うために借りたお金を返してもお金が残るという状態になります。

すると、このおじさん自身もお金持ちになって・・・・・・つまり「所得を増加」することができたので、もっと「支出を増加」できることになります。

仮にこのおじさんが、今回の投資だけではなくもっといろいろ投資し続けるとしましょう。

この得られたお金とともに再度お金を借りて、土地や機械などいろいろ買って、大農場を経営するとします。

それも上手く言ってさらにさらに大農場になったらどうなるか。

そうなりますとこのおじさんがウハウハ(死語)なだけではありません。

そこには雇用が生まれますので仕事先がなくて困っていた人はウハウハですし、農薬や肥料など必要な物はたくさん出てくるのでそれを購入すると相手の業者さんもウハウハですし、そして国は税収が増えてウハウハですし、税収が増えるということはその国のサービスが良くなり国民もウハウハですし・・・・・・もう、ウハウハだらけではないですか。

つまり、そんなに皆のために良いことになる場合もあるのです。借金って。

そして、もしも借金ができない世の中ならば、このおじさんは働いてお金を貯めた後でこの農業機械を買わねばなりません。

途中でケガとか病気になって働けなくなったら、農業機械を買うことができません。

あるいは必要なお金を貯めることができた時にはもう、お年寄りになって働けなくなっているということもあるでしょう。

これらの場合、上記のような皆がウハウハだらけの状態にすることはできない、ということになります。

さて、話を元に戻します。

借金したことがない、つまり「信用」でお金を借りたことがない、ということはどういうことなのでしょうか?

当然ながら、上記のような良い借金である「投資」を一度もしたことがない、ということになります。

「投資」を良いこととするならば、それを行っていないということは良いとは言えないですよね?

もう一つ、本人が良い借金をせず悪い借金で「消費」をしただけであったとしても、その先に「投資」をした人がいるかもしれないですよね?

(その先とは、誰かの支出は誰かの収入になり、その収入からまた支出が生まれて誰かの収入になり・・・・・・という連鎖のその先です。ご興味ある方は是非動画をご覧ください。ものすごいわかりやすいですよ!)

ただし、この場合はですね。

「決済が現金であった場合でも、その先に「投資」をした人物が入れば良いのではないか?」

という話ではあります。確かにそれはそうです。

しかしですね、こういう堅実な人は手持ちのお金が少ない時には「信用」(っていうか、クレジット)で物を買ったりしませんよね?

物を買わない場合はその際の取引が発生しないということになります。

となると、現金のみで買い物をする人が多くなると、それを全体的に見たら取引量が減るということになります。

ちなみに動画で出てくる画像で申しますと、アメリカはこんな感じらしいです。

アメリカの「信用(クレジット)」の総額は約50兆ドルで、お金は約3兆ドルらしいです。

もちろんお金の3兆の中にも「投資」は含まれているでしょうが、割合から言えば金額の大きな「信用(クレジット)」の総額約50兆の中の方に、より多く含まれているはずですよね。

この「信用」のサイクルの中に参加しているのか否か?

参加するのは意義があるじゃないですけど、参加することによって「間接的に、投資で世の中のためになる取引をする人の手助けになっている」ということは良いことではないでしょうか。

(個人的には株の取引と同じだなと思いました。

株というものは本来「事業をしている人でその資金を調達したい人に対してお金を出す」というものです。

これはその企業や全体的な経済の成長のために良いことなのですが、その一方で株価の値上がり益が目的で取引に参加する人もいます。

ただしそのような目的の人が参加してくれるおかげで、値段が付きやすくなり流動性がより高くなるというメリットが生まれるのです)

無駄遣いは確かに良くないですし、それを推奨しているわけではありません。

ただ、借金を全部ひっくるめて「悪い」というのはどうかという話なのです。

そうそう、上記で言うところのわかりやすい「投資」だけではなく、一見「消費」に見える自分への「投資」というものもありますね。

その「投資」をせずに節約に励み、後日とんでもないことになってしまう人もいます。

例えば、身だしなみにお金をケチるだけケチっていたらある日“いい加減にしなさい!”って社長直々に怒られたどこぞの営業社員のように・・・・・・

・・・・・・うわーん!!!(号泣)

 

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ありがとうございました。
これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。

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